社長インタビュー

社長インタビュー

川瀬泰人代表取締役社長にお話を聞きました。

—-2018年1月1日より、リファインホールディングス株式会社が始動しましたが、その経緯についてお話いただけますか?

川瀬:使用済み溶剤のリサイクルを行う精製リサイクル事業、環境エンジニアリング事業は海外での電気自動車への転換が急拡大しており、当社もそれに対応して組織も年々大きくなりつつあります。経営的には現場感覚、スピード感を重視するため国毎の事業会社に権限を委譲して組織的に動きやすくすることが重要です。 また、様々な分野の方々とお話しをすると溶剤だけでなく未利用になっている資源が手つかずになっているどころか廃棄物になって困っている事すらあります。 社会が経済性を重視するあまり、江戸時代の日本が実現していた完璧な循環型社会のベースとなっていた“もったいない精神”は過去の遺産になってしまいました。海外諸国ではなおさらのことです。問題解決のためには人のこころ、倫理観の復活が不可欠です。 当社はこれに対応するために従来からの“資源のリファイン事業”、“環境のリファイン事業”に加え“こころのリファイン事業”を起こしました。 現在では全事業合わせて7社になっており、これらを統括する手段としてホールディングス体制へと移行しました。

—-創業以来の経営革新となりましたが、リファインホールディングス株式会社の目指すところについてお話いただけますか?

川瀬:リファインホールディングスは、経営理念として「人類が持続的に発展できる社会を実現するために『資源』『環境』『こころ』のリファインを業とし社会に貢献する」を掲げていますが、すべてがここに集約されます。もう少しわかりやすくいいますと、人類をサスティナブル(持続可能)にするための事業活動を実践していくということです。 現在、資源の問題、地球温暖化の問題にしても、人類はもう既に危機的な状況にあり持続可能な社会とは言いがたい状態です。 企業としてできることは限られますが、サスティナビリティーを持った事業を起業化することにより永続性を持たせ、これを一つずつ実現していくことが大事だと私は考えています。

—-新たな事業の可能性もいろいろとあるようですが、現在の主力事業について、その内容や、今後の展開などについてお話いただけますか?

川瀬:中国では2019年に新車の10%を電気自動車にすることを義務化しました。日本を除く先進諸国では2030年までにほとんどの車を電動化するという方針を立てています。 当社は電動化の中心となるリチウムイオンバッテリーの電極製造に使われる溶剤NMP(Nメチル2ピロリドン)の循環技術(排ガスからの回収+精製リサイクル)に定評があり、高いシェアーをいただいています。 これらの社会変革に対応するため、中国・合肥に新工場の建設をしました。大連でも新工場の建設計画があります。この他、他社と協力して成都でも工場を建設中です。 また、現在の溶剤はほとんどが石油を原料としていますが、これをサスティナブルにするために地上資源で代替えできるように開発を進めています。これができれば溶剤利用分野での二酸化炭素フリーが実現可能になります。

—-新たに展開されている事業は、どのようなものですか?

川瀬:「株式会社シー・アクト」は、主に微細藻類を使い「生物活性物質」を生産するための研究開発を行っています。今後、世界が直面する少子高齢化問題の本質は、人の健康寿命が短いために、健常者に大きな負担をかけることです。シー・アクトでは、天然素材を利用して人の“体のリファイン”ができる有用な物質を生産するための研究開発を進めています。 次に2018年3月に立ち上げた「さとうみリファイン株式会社」ですが、未利用海産物を活用した羊向けの飼料製造・販売をしています。この飼料で育った羊の肉は、臭みがなく旨みが強いという特徴に加えこれを食する人の健康面にも配慮がなされています。これは、まさに“羊のリファイン”をベースとした“こころのリファイン事業”ともいえます。

—-こころのリファインに関して、お話いただけますか?

川瀬:さまざまな環境問題、資源問題、二酸化炭素排出による地球温暖化など、地球規模での大きな課題があります。このような問題が大きく膨らんでいく背景には、経済を優先させるがゆえに結果として“倫理観”や“利他のこころ”が希薄になってしまったからではないかと感じています。 現代のビジネスマンが忘れかけている“自然観”“倫理観”“利他のこころ”を思い出していただき、社会が持続的に発展できる環境を作りたいと考えています。タンスに眠っている高価な着物などの伝統工芸品を「書」などの伝統文化の力を借りてリファインし、利用価値の高い物品として提供すること(“文化・伝統のリファイン”)や、自己の人生の役割を見つめ直すこころのリファインセミナーの開催(“気のリファイン”)などが具体的な事業です。

—-最後に、リファインホールディングスに関わる全ての人に向けて、メッセージをお願いいたします。

川瀬:人が持続可能な社会を構築できる事を願い経営理念「人類が持続的に発展できる社会を実現するために『資源』『環境』『こころ』のリファインを業とし社会に貢献する」を掲げました。 会社としてできることを一つずつ実現していきたいと考えています。 真に社会をサスティナブルにするためには、同様の理念を持った様々な分野の方々と連携することが必要です。その輪が広がっていくことを切に望みます。

PAGETOP